[TOSチュートリアル01] Talend Studioの紹介
このチュートリアルでは、Talend Studioとそのインターフェイスを紹介し、プロジェクトとデモ用の単純なジョブを作成する方法について説明します。
このチュートリアルでは、Talend Open Studio for Data Integrationバージョン6を使用します。
1. Talendプロジェクトを作成する
Talend Studioを使用すると、作業をプロジェクトとして管理できます。初回実行時には、最初のプロジェクトを作成する必要があります。
2. Talend Studio内
Talend Studioのインターフェイスには、ビューと呼ばれる複数のパネルが含まれます。
プロジェクトリポジトリには、ジョブ(java ETLプログラム)、サービス、コード、メタデータ、プロジェクトドキュメントなど、すべてのプロジェクトアイテムのリストが表示されます。
ジョブデザイナーは、Talend Studioのメインビューであり、ここでコンポーネントを使用してETLジョブを作成します。
パレットには、使用可能なすべてのコンポーネントのリストがフォルダー別に表示されます。
[Component]領域には、コンポーネントを構成するためのすべてのパラメーターが表示されます。この領域に表示される情報は、ジョブデザイナーの選択内容によって異なります。
[Run]ビューでは、Talendジョブを実行でき、その結果がコンソールウィンドウに表示されます。
Talend Studioでは、グラフィカルユーザーインターフェイスを使用してETLプログラムを作成できます。これらのプログラムはデータ統合(DI)ジョブと呼ばれます。
3. ジョブを作成する
- [Integration]パースペクティブが選択されていることを確認します。
- プロジェクトリポジトリで[Job Designs]を右クリックします。
- [New Job]ウィザードを開くには、[Create Standard Job]をクリックします。
- [New Job]ウィザードの[Name]フィールドに、ジョブの名前をsimpleJobと入力します。
- [Purpose]フィールドにDisplay a messageと入力します。
- [Description]フィールドに、This tutorial uses a component to display a message box with a custom messageと入力します。
- ウィザードを閉じてジョブを作成するため、[Finish]をクリックします。
ジョブを含まないジョブデザイナーが開きます。
DIジョブではコンポーネントが使用されます。Talend Studioは、データ統合用として800以上のコンポーネントを含む包括的なライブラリーを提供しています。
4. tMsgBoxコンポーネントを追加する
- tMsgBoxコンポーネントを追加するには、パレットで[Misc]をクリックします。
- tMsgBoxコンポーネントをクリックして、ジョブデザイナーにドロップします。この単純なテスト用コンポーネントは、メッセージボックスを表示します。
代替の方法:マウスポインターをジョブデザイナーに置き、使用するコンポーネントの名前を入力することにより、コンポーネントをジョブデザイナーに追加することも可能です。入力し始めると、一致するコンポーネント名のリストが表示されます。コンポーネントを選択するには、コンポーネント名をダブルクリックします。
5. tMsgBox_1コンポーネントを構成する
- ジョブデザイナーで[tMsgBox_1]をクリックします。
- コンポーネントの基本設定を定義するには、[Component]ビューで[Component]をクリックします。
- [Title]フィールドと[Message]フィールドを変更し、[Icon]をドロップダウンメニューから変更します。
6. ジョブを実行する
ジョブsimpleJobの[Run]ビューで[Run]をクリックします。
メッセージボックスが表示されます。
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