Microsoft Azure SQL Data Warehouseで大規模なリアルタイム アナリティクスを実現するバルクデータアップローダーを発表

クラウドでのアナリティクスをソースシステムのマイグレーションをせずに低コストで利用可能に

Redwood City, CA - 2018年8月30日 - クラウド統合ソリューションの世界的リーダーであるTalendは、Microsoft Azure SQL Data Warehouse向けの新しいバルクデータアップローダーを発表しました。これにより、組織全体で多数のユーザーが、高速で柔軟性と安全性の高いクラウドデータウェアハウスを使用してデータを活用できるようになります。このコネクターは、7月に発表したTalend Cloud Summer '18で利用可能になったもので、Azure SQL Data Warehouseへ大規模データを素早く取り込むことができ、ソースシステムを移行することなく、クラウドのパフォーマンスとスケーラビリティを向上させます。TalendはAzure SQL Data Warehouseのオーケストレーションと管理にも対応します。

Talendのテクノロジーアライアンス責任者を務めるRob Cornellは、次のように述べています。「データウェアハウスの役割は、大規模で多様なデータを単一の信頼できるソースとして集約し、組織全体でアナリティクスとレポーティングに使用できるようにすることです。クラウド中心かつオンデマンド処理への傾向が強まる今日、従来のデータウェアハウスにかかるコストとリソースのほんの一部で、高速で大規模なアナリティクスを実行することが望まれています。TalendはMicrosoft Azure SQL Data Warehouseのサポートを続けており、今回発表したコネクターは、データの取り込み、管理、オーケストレーション、ガバナンスの加速と拡張を支援し、リアルタイムのビジネスアナリティクスを実現します」。

米調査会社のフォレスター・リサーチによると、クラウドでのビッグデータサービスは、2021年までに年率約40%で市場が成長していきます。また、Azure SQL Data Warehouseに移行した組織が、データウェアハウス管理の合理化によってコストを削減しながらパフォーマンスを大きく向上させていることも、最近のフォレスター・リサーチの調査で明らかになっています。

Azure SQL Data Warehouseは、ストレージとコンピューティングを分離するクラウドアナリティクスプラットフォームであり、ユーザーの具体的なビジネス要件に沿ってソリューションを柔軟に展開できるという際立った機能を提供します。ジョブの実行の開始や停止も、データストレージの永続性を維持しながら自在に制御できます。その結果、このソリューションで顧客ユーザーに発生するコストは、使用したコンピューティングの時間とリソースだけになります。最近リリースされたCompute Optimized Gen2層では、高速/不揮発性SSDを使用するインテリジェントで適応性の高いデータキャッシングのレイヤーが追加されました。これにより、前世代と比べて同時クエリ数が最大4倍に増加したことで、クエリのパフォーマンスも最大5倍に高まります。この多彩な機能に新しいTalend Data Fabricバルクデータアップローダーを追加することで、スケーラブルなソリューションが実現します。現在のデータを使用して高速アナリティクスを実行できるので、クラウドへのデータマイグレーションに煩わされることもありません。

Microsoftは、最近開催されたMicrosoft BuildカンファレンスでCompute Optimized Gen2層の能力の高さを示すデモを行い、米国での70年間にわたる水の需給と天候情報を網羅する1,500億行にも上るデータに対して複雑なクエリを実行し、わずか数秒で結果を導き出しました。

TalendがMicrosoft Azure SQL Data warehouse Gen2向けに提供する新しいバルクデータアップローダーは、次のメリットを実現します。

  • Azure BLOBストレージまたはAzure Data Lake StoreからAzure SQL Data Warehouseのテーブルへのデータロード
  • 行ごと/バッチごとではないグローバルトランザクションへの一括したコミットで、パフォーマンスを向上
  • Azure SQL Data Warehouseでコミットしたトランザクションのキャンセルで、エラー発生時の不完全なトランザクションを防止
  • Azure SQL Data WarehouseでのSQLクエリの実行

Microsoftのアナリティクス/AI担当ディレクター、Bharat Sandhu氏は、次のように述べています。「Talendは、包括的なデータ統合と管理の機能に加えてAzureデータサービスの強力なサポートを提供しており、Microsoftにとって欠くことのできないパートナーです。Talend初の高速データアップローダーをAzure SQL Data Warehouseに組み合わせることで、優れたパフォーマンスと魅力的な経済性がもたらされます。クラウドの力を活用した大規模ビジネスアナリティクスを目指すあらゆる組織にとって、これは強力なソリューションです」。

Talendの新しいバルクデータアップローダーの詳細情報や、Microsoft Azure SQL Data Warehouseとの連携の仕組みについては、https://bit.ly/2nIbYkiをご覧ください。Microsoft Azureプラットフォームに対するTalendの幅広いサポートについては、こちらをご覧ください